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2023/01/24 19:09

市販のほとんどのマウスピースメーカーは"銀メッキ"をスタンダードとしております。

ですが、

・金メッキの吹き心地が好き。

・ピンクゴールドメッキの方が可愛い!

・金属アレルギーの問題

など、さまざまな理由で異なるメッキに再メッキ加工をし直すことも多くあります。


今回はそんな、再メッキの方法について、ご紹介していこうと思います。


『綺麗で丈夫なメッキ』に仕上げるためには下処理が9割!といっても過言ではないぐらい重要です。

今回はそんな下処理の(レベル110として)レベル6程度のマウスピースへの下処理です。

画像右上がビフォー(すみませんリムだけ磨いてしまいました💦)、左上がアフターになります。

このように表面に著しいダメージが見受けられた場合、一度表面を研磨しなおします。


この時、バフ研磨機を使うとリムの口当たりであったり、磨きすぎて肉が削れすぎてしまったり、逆に磨きが足りなくムラになってしまったりするのでまずは旋盤で少しずつ研磨していきます。

ほぼ新品であったり、傷が少ない、なるべく元の形状から変えたくない場合はこの作業を省くことができ、マウスピースにも作業的にも優しく(易しく)なります。


この時に大事なのは、マウスピースのボディだけでなくカップなど内部も綺麗に磨くこと。

息が通るのは内部ですし、汚れが溜まりやすいのも内部ですので、内側を綺麗に研磨しないとスロート付近のメッキが曇りやすかったり、カップのメッキが剥がれてきてしまう原因となってしまいます。


ですが、マウスピースの内側というのは非常に研磨がしにくく普通の楽器店ではその作業ができないことがほとんどです。


また、メッキ工場に研磨の外注もできますが(実はできるんです!高いですが!)、内側は磨くことができません。


写真左下の通り、当店ではカップ内部まで磨き上げを行います。


ここまで済んだら、いよいよバフ研磨機で軽く研磨をして表面をツルツルの艶々に仕上げていきます。


バフをかけすぎるとリム形状等が変わってしまうので、本当に最小限です。

当店はバフ布も特注で楽器に優しいバフ布を使用しております。


再メッキといえど、実はこのようにたくさんの手間と注意事項がございます。


大事なマウスピース、綺麗に仕上げさせていただきます!

是非、当店の再メッキ加工も併せて視野に入れていただけますと幸いです。